Q:理学療法士としてのキャリアをざっくりと教えて下さい

急性期の病院で6年ほど経験してから、その後、外科の外来や訪問・入院施設を5年ほど経験しました。老健に来てからは9年になります。

Q:現在のお仕事内容と病院とのリハビリ業務の大きな違いを教えて下さい。

今は、老健での入所と通所のリハビリ業務です。
病院との違いは、検査や機材などの面で病院では当たり前にできていたことが老健では当たり前ではなくなった面です。例えば、画像を撮ってほしいと希望した場合に病院では比較的に臨機応変に撮ってもらえていたのですが、老健ではそれが難しくなりました。また、物療の器具や検査器具、装具などリハビリの補助具も限られてきます。あるものでプログラムを組み上げいかなければならないところがあります。

Q:環境が整っていない老健でのリハビリ業務のやりがいは、どんなところにありますか?

逆に、物が無いなかで満足していただけるリハビリがこなせたと思えたときの達成感です。結局、いろいろな物があるに越したことはないのですが、それらに頼らなくてもある程度はできるところです。工夫する楽しさもあると思います。

Q:仕事をしていく中で大切に考えられていることなどを教えて下さい。

利用者さんは認知症の疾患の方が多いのですが、目上の方であることには変わりないので、そこは常に念頭に置いて接しています。みんながみんなリハビリに意欲的な利用者さんばかりではないですので、こちらが思うように動いてくれなくても、そこは仕方がないことですし気長に接していかなければならないと思っています。リハビリに限った話しではないのですが、認知症がどんなに進んでいても、人生の先輩なので礼儀というか接し方は忘れないようにしています。

Q:これからの目標とかやってみたいと思われていることがあれば教えて下さい。

関節が痛い利用者さんが多いので、少しでも痛みが楽になってもらえるようなリハビリを提供できたらと思っています。あと、やはり最終的には自宅に帰っていただきたいです。多くの人は自宅に帰りたいと思っていますので。ただ、リハビリがどんなに進んで自宅での生活ができるようになったとしても、ご家族側の受け皿の問題として在宅が困難な方も現実問題としていらっしゃいます。そういう時は、悲しいというか虚しい気分になっていました。そういう現実に慣れてしまったのか、今では割り切っているつもりですが、時折やっぱり自宅に帰らせたいなと思う自分がいます。

Q:職場の雰囲気や風潮を教えて下さい。

正直なところ、以前は職員の噂話しが面白おかしく独り歩きしてしまうところがありました。休憩中に別の職員さんの噂話しをへえーって思って聞いていたことが結構ありました。
でも、風通しは前より随分いい気がします。たぶんなのですが、職員同士のコミュニケーションが以前よりも取れるようになってきたからかもしれません。これはチーム制の影響が大きいと思います。チーム制になったことで職種間の妙なギクシャク感は大分取れていますね。職種ごとで動いている時とチーム制になってからは全然違います。その当時は、介護さんは、リハ課に来ることを怖がっていましたから。今では、介護さんはリハと、かなりコミュニケーションが取れていると思います。どこの病院や施設でも結構あるあるだと思うのですが、何かの話しの枕ことばに「リハってさ~」とか「介護はさ~」とかいう決まり文句が多いと思いますが、うちではそういうのは聞かないですね。
そういう意味では、働きやすいと思います。
【※チーム制というのは、弊社が数年前から取り組んでいる組織体制のことで、利用者さんを中心に介護・看護・リハ職がひとつのチームとして情報共有をしてケアをしていくシステムのことです。多くの老健は、職種ごとに部門・部署が分かれていると思いますが、この体制は、利用者さんの情報が部門・部署ごとに分断されてしまうことが多いです。当然、職種の垣根もできやすくなってしまいます。その弊害を打破しようとしてチーム制に取り組んでおります】

Q:PTとして老健に向いている人は、どんな人でしょうか?

認知症に対する理解ができる人であることは必須です。また気長な性格も必要だと思います。認知症の利用者さんを対象としていくと、病院と違ってどうしても予定していた通りにリハが進むとは限らないからです。そのたびにイライラしていたりストレスを感じているようだと続けていくのが難しいのかなと思うからです。
あと、老健は中間施設と言われているので、特養と違って在宅を目指すお手伝いができると思って就職しても思うように在宅復帰が進まないことも多いので、そのあたりのギャップは覚悟しておいた方がいいかもしれません。自分も当初は、老健が在宅復帰の中継点だと思っていたのが、実際は自宅に帰れないという利用者さんが結構いるという現実はショックでした。施設側というよりもご家族である受け手側の問題が大きいのですが、実際に老健で働いてみないとその辺の事情は自分もわかりませんでした。

看護師:安藤さん・42歳

Q:こちらに入職したきっかけや決め手になったことを教えてください。

以前は、病院勤務でしたが施設で働きたいと思うようになったということと、自宅から近いという条件面が合致したところが大きかったです。以前は、電車とバスの乗り継ぎで2時間弱でしたが、今は、自転車で10分もかからないくらいになりました。
若い頃は、病院でも救急などの急性期の看護業務が好きでした。でも、病院内で療養病棟に異動したときに、患者さんやそのご家族と比較的長めにお付き合いすることができて、病院よりももっと長く付き合っていけれるところがいいなと思って、施設を希望するようになりました。

Q:病院と老健で看護業務は何が違いますか?

私が勤めていた療養病棟では、点滴の管理など医療行為が主な業務になっていましたけど、老健では吸引とか食事介助、排泄介助、経管管理など生活に沿った看護が中心となり、生活の援助の側面が強くなったと思います。

Q:一概に比較は難しいかもしれませんが病院と老健では、どちらが忙しいというか大変ですか?

忙しさという点では、職員数に左右されるところが大きいので特に変わらない感じがします。
病院では、急変する患者さんが比較的多く、体調が変化した時に対応しなければならない医療行為が多い分、病院は大変でした。老健では、利用者さんの体調が変化したときに施設として医療行為に限度があるのですが、介護の要素があるので決して楽ではないです。
また、老健では、その人の生活のペースといいますか、個々の個性や体調になるべく合わせる必要もあって、そういう意味では老健も大変です。例えば、病院ではルールとして食事の時間が決まっているけど、施設では先に出したりとか後に回したりという方法があるなど少しは融通の幅がある分だけ工夫や考えなければならないことが増えてきます。逆に、そこが楽しいのですけどね。

Q:老健で働くやりがいや充実感を感じる時は、どんなときですか?

転職する時に自分が何をやりたいのかを考えました。医療行為がやりたいのか、生活の援助の中で看護をしていきたいと思うのかで選びました。実際に施設の経験は、ここが初めてになるのですが、施設の良さは一人一人とゆっくりコミュニケーションが取れるところだと思います。以前の病院では、パームほどは無理でした。もちろん、やらなければならないことは、たくさんあるので手を動かしながらのコミュニケーションになりますので、ゆっくり窓辺で並んで座っておしゃべりなんて世界ではありませんので誤解があるといけないのですが・・・・。
コミュニケーションの中でその方の人生や背景を知ると多角的にその方を把握できて、多方面から見た看護ができると思います。疾患だけでなく、その人自身のケアをしていくという感じですね。高齢者のいろいろな経験話も聞けるところも楽しいので、そういうところも病院とは違う面白さがあります。

Q:これからの目標とか、やっていきたいこととかがあれば教えて下さい。

目標と言えるのか分かりませんが、生活の場ということを考えて、もっと対応に柔軟性を持たせれるようにしていきたいです。利用者さんの願いや訴えを全部を叶えることは難しいけど、出来る限り叶えてあげれたらいいなと思っています。

Q:職場の雰囲気や風潮を教えて下さい。

なんだかんだ言って、チーム内の仲はいいです。ちょっとした意見の食い違いはあっても、ぶつかりあってでも意見を出し合える風潮です。職種問わずに、討論ができるというところがあって、疑問に思ったまま仕事をすることが少ないです。相談もしやすいですしね。以前の職場では、看護と介護で上下関係があって介護さんが看護に萎縮しているところがありました。でも、ここでは介護さんの方から「これってどう思いますか」とか聞いてもらえるのがとても良いと思うので大切にしたいと思っています。例えば、排便コントロールとかでも、介護さんが「便は出てるけど下痢してますよ」とか、「ご飯食べてるけど、すごくむせてますよ」とか、そういう情報とかありがたいです。そういうことって介護さんが気づいていても、なかなか介護さんの方から言えない職場って、多いんじゃないですかね。
もともと、看護師は介護士がいないと成り立たないし、いてもらわなければ困る職種だと思ってます。だから、意見を出しやすいという雰囲気は、とてもいいと思います。
まあ、そうは言っても討論の方法は、言い合いでバトルになってますけどね(笑)。
「だって、こうじゃない!」「いや、こうですよね!」みたいな・・・(笑)

Q:最後に、この職場に向いている方や「こういう方と一緒に働きたい」というのは、どんな方ですか?

老健は、多職種が働いているのでコミュニケーションがしっかりと取れる人が向いていると思います。あと、ご自分の意見だったり看護観があるなど、やりたいことがはっきりしていないとやりがいをもって働くことは難しいと思います。楽をしたいだけを追求するようだと、どこの職場も忙しいので「施設だから楽だと思った」という人は続かないと思います。
それと、ある程度の接遇力が必要です。特に看護師は、利用者さんの病状説明などでご家族と接することが多いので、ご家族さんとの対応でも接遇力は必要とされてきます。

理学療法士:太田さん・43歳

Q:理学療法士としてのキャリアをざっくりと教えて下さい

急性期の病院で6年ほど経験してから、その後、外科の外来や訪問・入院施設を5年ほど経験しました。老健に来てからは9年になります。

Q:現在のお仕事内容と病院とのリハビリ業務の大きな違いを教えて下さい。

今は、老健での入所と通所のリハビリ業務です。
病院との違いは、検査や機材などの面で病院では当たり前にできていたことが老健では当たり前ではなくなった面です。例えば、画像を撮ってほしいと希望した場合に病院では比較的に臨機応変に撮ってもらえていたのですが、老健ではそれが難しくなりました。また、物療の器具や検査器具、装具などリハビリの補助具も限られてきます。あるものでプログラムを組み上げいかなければならないところがあります。

Q:環境が整っていない老健でのリハビリ業務のやりがいは、どんなところにありますか?

逆に、物が無いなかで満足していただけるリハビリがこなせたと思えたときの達成感です。結局、いろいろな物があるに越したことはないのですが、それらに頼らなくてもある程度はできるところです。工夫する楽しさもあると思います。

Q:仕事をしていく中で大切に考えられていることなどを教えて下さい。

利用者さんは認知症の疾患の方が多いのですが、目上の方であることには変わりないので、そこは常に念頭に置いて接しています。みんながみんなリハビリに意欲的な利用者さんばかりではないですので、こちらが思うように動いてくれなくても、そこは仕方がないことですし気長に接していかなければならないと思っています。リハビリに限った話しではないのですが、認知症がどんなに進んでいても、人生の先輩なので礼儀というか接し方は忘れないようにしています。

Q:これからの目標とかやってみたいと思われていることがあれば教えて下さい。

関節が痛い利用者さんが多いので、少しでも痛みが楽になってもらえるようなリハビリを提供できたらと思っています。あと、やはり最終的には自宅に帰っていただきたいです。多くの人は自宅に帰りたいと思っていますので。ただ、リハビリがどんなに進んで自宅での生活ができるようになったとしても、ご家族側の受け皿の問題として在宅が困難な方も現実問題としていらっしゃいます。そういう時は、悲しいというか虚しい気分になっていました。そういう現実に慣れてしまったのか、今では割り切っているつもりですが、時折やっぱり自宅に帰らせたいなと思う自分がいます。

Q:職場の雰囲気や風潮を教えて下さい。

正直なところ、以前は職員の噂話しが面白おかしく独り歩きしてしまうところがありました。休憩中に別の職員さんの噂話しをへえーって思って聞いていたことが結構ありました。
でも、風通しは前より随分いい気がします。たぶんなのですが、職員同士のコミュニケーションが以前よりも取れるようになってきたからかもしれません。これはチーム制の影響が大きいと思います。チーム制になったことで職種間の妙なギクシャク感は大分取れていますね。職種ごとで動いている時とチーム制になってからは全然違います。その当時は、介護さんは、リハ課に来ることを怖がっていましたから。今では、介護さんはリハと、かなりコミュニケーションが取れていると思います。どこの病院や施設でも結構あるあるだと思うのですが、何かの話しの枕ことばに「リハってさ~」とか「介護はさ~」とかいう決まり文句が多いと思いますが、うちではそういうのは聞かないですね。
そういう意味では、働きやすいと思います。
【※チーム制というのは、弊社が数年前から取り組んでいる組織体制のことで、利用者さんを中心に介護・看護・リハ職がひとつのチームとして情報共有をしてケアをしていくシステムのことです。多くの老健は、職種ごとに部門・部署が分かれていると思いますが、この体制は、利用者さんの情報が部門・部署ごとに分断されてしまうことが多いです。当然、職種の垣根もできやすくなってしまいます。その弊害を打破しようとしてチーム制に取り組んでおります】

Q:PTとして老健に向いている人は、どんな人でしょうか?

認知症に対する理解ができる人であることは必須です。また気長な性格も必要だと思います。認知症の利用者さんを対象としていくと、病院と違ってどうしても予定していた通りにリハが進むとは限らないからです。そのたびにイライラしていたりストレスを感じているようだと続けていくのが難しいのかなと思うからです。
あと、老健は中間施設と言われているので、特養と違って在宅を目指すお手伝いができると思って就職しても思うように在宅復帰が進まないことも多いので、そのあたりのギャップは覚悟しておいた方がいいかもしれません。自分も当初は、老健が在宅復帰の中継点だと思っていたのが、実際は自宅に帰れないという利用者さんが結構いるという現実はショックでした。施設側というよりもご家族である受け手側の問題が大きいのですが、実際に老健で働いてみないとその辺の事情は自分もわかりませんでした。

介護士:大嶋さん・24歳

Q:まず、入職した時の年齢とキャリアを教えてください。

20歳で未経験で入職して、今年で4年目になります。

Q:介護士を目指そうと思ったのは、どうしてですか?

介護士を目指そうと思ったのは、介護士は専門職なので将来的に就職先に困らないだろうと思ったからです。今後、介護は必要とされる社会が続くと思ったので。わりと軽い感じで選びました。

Q:途中で止めたいと思ったことはありませんか?

なかったですね。先輩がみんな優しく教えてくれて、何より仲良くしてくれたのでなじみやすかったです。初めてだったので、仕事は分からないことだらけだったけど、質問するとフォローしてくれたので困らなくてすみました。やり方だけを教えてくれるのではなくて理由とか根拠も同時に教えてくれたので、そこから応用もできるようになりました。

Q:どれくらいの期間で職場や仕事に慣れましたか?

職場環境には、半年くらいで慣れたと思います。これは、自分が人見知りで自分からはあまり話しかけなかったところも影響していると思います。そうじゃない人は、もっと早いと思います。仕事自体は1年くらいはかかったと思います。半年くらいで夜勤の研修が始まったので夜勤も含めるとそれくらいかな。同時に入社した方が経験者だったので、その方が先に夜勤の研修をしていたので、夜勤の研修は、入社後半年くらいからでした。

Q:シフトが不規則だと思うのですが、夜勤も含めて身体のリズムとか大丈夫ですか?

確かに、シフト通りこなしていくことが、時にしんどいこともありますけど、休みの日に調整して乗り切っていけてます。

Q:この仕事を通じて成長できていると思えることは、ありますか?

老健の介護業務が身についてきているということは当然あります。それ以外にも、職員の年齢層が幅広いですし、利用者さんも年上の方ばかりなので、様々な年齢層の方と接するうちに心身ともに大人になってきたというか、自分の考え方が広がってきたなと感じています。いろいろな考え方もあるんだな、いろいろな見方もあるんだなと気づかされてきました。同年齢の人たちばかりの職場にはないメリットかなと思います。

Q:この仕事のやりがいや充実感を感じる瞬間は、どんなときですか?

いろんな利用者さんがいるので、個別に対応していかなければなりません。そういう個別対応をした時に「ありがとう」と感謝されるときは、やりがいを感じます。特に、短時間・短期間で感謝された時よりも、いろんな対応方法を試していきながら、最終的に感謝されたときはとりわけ嬉しいですね。

Q:これからの目標や抱負があれば、教えて下さい。

入社して4年目で班長という役職を任されることになりました。自分は、男性では一番年下なので班長になって言いづらいこともあるかもしれません。でも、年齢に捉われずにみんなで考え合って、情報や意見を発信して、より良い職場とかチームにしていきたいなと思っています。

Q:職場の風潮や雰囲気は、どんな感じですか?

パーム全体がどうかまでは分かりませんが、自分が所属しているチームでは職員同士の仲は良いんだけど、仕事面では意見や考えを出し合う雰囲気はあります。若い人たちは経験がない分、感情的な話しになりやすいし、キャリアのある人は根拠をもって話しをすることも多いです。互いに意見をぶつけ合って、成長していく雰囲気はあると思います。現に、自分の担当する利用者さんだけでなく、他の人が担当している利用者さんに関しても、「もっとこうしたらいいんじゃない?」みたいな発信はしています。

Q:介護に向いている人は、どういう人だと思いますか?

この仕事に向いているのは、元気があって思いやりがある人だと思います。あと、しっかり周りが見える人も向いていると思います。周りの職員の動きを見て学んだり、利用者さんの動きや表情・仕草などでその日の体調など、いろいろな情報を見極めれることも大切になってきますので。
逆に、協調性がない人はダメかなと思います。ぐいぐい自分の考えだけで行き過ぎるのもチームとして良くないからです。